世界大百科事典(旧版)内の最小二乗近似の言及
【近似式】より
…関数の値を計算する場合,正確な値を求める代りに,必要な精度をもつ関数を適当に選んで計算を容易にするほうが便利なことが多い。この目的のために用いられる関数を近似式,あるいは近似関数という。したがって,近似手法やそれに伴う誤差の評価が問題になる。近似式として多項式がよく用いられているが,これは多項式の値が計算しやすいうえ,多項式の和,差,積や導関数や不定積分がまた多項式になる利点による。例えばexをn次多項式で近似する場合,x=0におけるテーラー展開を利用してを近似式とすれば,誤差は,
となり,xが0に近いときにはよい近似を与えるが,0から離れると近似も悪くなり,有効な方法といえない。…
※「最小二乗近似」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」