世界大百科事典(旧版)内の最小分散不偏推定値の言及
【数理統計学】より
…そのような不偏推定値の中で,θのまわりの分散(それは推定誤差の大きさとみなされる),V((X))を最小にするもの*(X)があればより好ましい。この*は(一様)最小分散不偏推定値と呼ばれる。ここで用いた分散はクラメール=ラオの不等式によってその下限が知られている。…
【統計的推定】より
…事物の集合を定量的に把握するための数理統計学の方法を統計的推定という。例えば日本の成人男子の身長とか,ある生産工程で製造される大量の電気抵抗器など,非常に多くの事物の集合を考える。この集合を母集団と呼ぶ。母集団はある工程で今後製造される製品全体というように仮想的に定められることもあるので,一般に要素を全部書き出すことは不可能であり,統計的性質を記述することによってそれにかえる。ふつうは平均μ,分散σ2など少数のパラメーターで記述することが行われる。…
※「最小分散不偏推定値」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」