世界大百科事典(旧版)内の最尤推定量の言及
【数理統計学】より
…母集団の分布がパラメーターθを含む密度関数f(x,θ)で表されるとする。観測値x0が得られたとき,そのx0を固定してf(x0,θ)をθの関数とみて,それを最大にするようなθの値を真のθの推定値としようというのがアイデアで,θの関数とみたf(x0,θ)を尤度関数,を最尤推定量という。いくつかの観測値が得られた場合も,同様な考え方で最尤推定値を求めることができる。…
【統計的推定】より
…これを未知パラメーターμ,σ2の関数として見たときに尤度(ゆうど)関数L(μ,σ2)と呼ぶ。一般に尤度関数を最大にする母数の値を最尤推定量という。最尤推定量はnが大きいとき漸近的に不偏で,分散が不偏推定量に対する分散の下限を達成し,かつ正規分布に従うような推定量になる。…
※「最尤推定量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」