有効汗量(読み)ゆうこうかんりょう

世界大百科事典(旧版)内の有効汗量の言及

【汗】より

…水1gが蒸発すると580calの気化熱を奪うので,もし1時間に1lの発汗があり(暑熱下での激しい筋肉運動などでは,ほぼこの程度の発汗がある),かつ,その汗が全部皮膚面で蒸発したとすると,体重60kgのヒトの体温を1時間内に約12℃上昇させるに相当する激しい体熱産生があったとしても,その熱を全部放散して体温を一定に維持できるほどの強力な放熱能力があることになる。ただし,激しい発汗時には皮膚面で蒸発し,実際に体熱の放散に役立つのはその一部分のみで(この汗を有効汗量といい,全発汗量のほぼ40%程度),他の大部分は水滴のまま身体から滴り落ちてしまうので体熱放散には役立たない。
[汗の成分]
 汗には多種類の無機および有機成分が含まれるが,いろいろの条件でその量は大きく変動する。…

※「有効汗量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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