世界大百科事典(旧版)内の有節サンゴモ類の言及
【サンゴモ(珊瑚藻)】より
…炭酸カルシウム(石灰)を多量に沈着した藻体のようすが,動物のサンゴ虫に似ることから和名がついた。一般に,藻体に体節のあるものを有節サンゴモ類,体節のないものを無節サンゴモ類と呼んで分類し,前者にはカニノテ属Amphiroa,オオシコロ属Serraticardia(イラスト),サンゴモ属Corallina(イラスト),モサズキ属Janiaなどが所属し,後者にはヒライボ属Lithophyllum,イシモ属Lithothamnium,サビ属Melobesia,モカサ属Fosliellaなどが所属する。サンゴモは世界各地の海の沿岸帯に広く分布するが,とくに無節サンゴモは熱帯の海では死んだサンゴ虫の破片を接着させる,いわば鉄筋コンクリートにおけるセメントの役目を果たし,サンゴ礁の成立に大きく貢献している。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」