望汰欄(読み)ぼうだらん

世界大百科事典(旧版)内の望汰欄の言及

【料理茶屋】より

…明和年間(1764‐72)はじめの創業で,主人宗助(祝阿弥)は包丁の名手,家はぜいを尽くして庭内に数寄屋が2~3ヵ所,鞠場(まりば)まで設けてあったという。松平不昧(ふまい)の父の宗衍(むねのぶ)が大のひいきで,彼が贈った大きな扁額の文字から〈望汰欄(ぼうだらん)〉とも呼ばれた。当時の社用族ともいうべき諸藩の江戸留守居役や取引先の商人などを顧客としたこの種の店は〈御留守茶屋〉の称があり,升屋はその最たるものであったため,田沼失脚とともに急激に衰えた。…

※「望汰欄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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