木おろし(読み)きおろし

世界大百科事典(旧版)内の木おろしの言及

【米良荘】より

…【下村 数馬】
[民俗]
 住民は林業,狩猟のほか行商を営み,焼畑を開いてヒエ,アワ,いも,陸稲などを輪作し自給生活を営んだ。それらに伴う歌謡や祭儀には古代をしのばせる民俗が残存し,ことに焼畑を開く場合に伐採しえない大木の枝を切除する木おろし作業とそれに伴う歌謡はよく知られている。木おろしでは,朝の作業歌を歌って大樹に登ると夕方作業を終えるまで地に降りず,木から木に移るにはさおを用いてそれを伝わって移動し,飲食や排泄も樹上で行う。…

※「木おろし」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」