世界大百科事典(旧版)内の木下初郎の言及
【アミノ酸発酵】より
…グルタミン酸,リジンなどのアミノ酸の微生物による生産の総称。
[歴史]
1956年木下祝郎らはL‐グルタミン酸を直接培地中に生成蓄積する細菌Corynebacterium glutamicumを発見し,グルタミン酸発酵の工業化に成功した。L‐グルタミン酸は化学調味料としてずばぬけて需要の多いアミノ酸で,それまではコムギまたは大豆タンパク質の塩酸による加水分解法により製造されていた。グルタミン酸発酵の発見は単に化学調味料の製造法を革命的に一変させたというだけでなく,微生物によるアミノ酸の工業生産が可能であることをはじめて明らかにし,その結果として各種アミノ酸発酵の研究を盛んにしたという点において学問的ならびに産業的な功績はきわめて大きい。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」