木馬の計(読み)もくばのけい

世界大百科事典(旧版)内の木馬の計の言及

【オデュッセウス】より

…トロイアでは知勇兼備の名将として活躍,とりわけ戦争の10年目にギリシア軍の総大将アガメムノンと最大の英雄アキレウスが激しい不和に陥った際には,奔走して両者を和解させ,味方の危機を救った。その後,敵の予言者ヘレノスから聞き出した情報に基づき,こじきの姿で城内に潜入してパラディオン(アテナ女神像)を盗み出すなど,トロイア陥落の諸要件を満たしたあと,最後に有名な木馬の計を案出,勇士たちが腹中にひそむ巨大な木馬をトロイア人みずからの手で城内に引き入れさせ,ギリシア軍勝利の立役者となった。こうして彼は戦地に10年を送ったあと帰国の途についたが,嵐で漂着した単眼の巨人族キュクロプスの島でその1人を傷つけたため,その父の海神ポセイドンの怒りをうけ,さらなる10年の放浪を余儀なくされた。…

※「木馬の計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android