《本願寺聖人親鸞伝絵》(読み)ほんがんじしょうにんしんらんでんえ

世界大百科事典(旧版)内の《本願寺聖人親鸞伝絵》の言及

【親鸞】より

…親鸞帰洛後の東国では,数々の念仏者の集団が生まれ,教団への道を進むようになったが,唯円の著とされる《歎異抄(たんにしよう)》は,そうしたなかで親鸞の信仰の根本を伝えようとしたものであった。親鸞の没後,京都では親鸞の曾孫覚如が本願寺を中心に真宗教団の統一をはかり,1294年(永仁2)に《報恩講式》,翌年に《本願寺聖人親鸞伝絵》を著した。この最初の親鸞伝は,貴族的な出自を強調し,如来の化身とするなど,教団の統一をめざす覚如の,祖師神格化の意図が強くあらわれているが,後世教団で語られる親鸞像の基礎となった。…

※「《本願寺聖人親鸞伝絵》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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