朽木杣(読み)くつきそま

世界大百科事典(旧版)内の朽木杣の言及

【杣】より

…古代律令国家や荘園領主が,造都や寺院などの巨大造営物の建設用材を確保するために指定した山林。造寺事業のために755年(天平勝宝7)孝謙天皇から東大寺へ施入された伊賀国名張郡板蠅杣(いたばえのそま),藤原京や石山寺造営のための近江国田上(たなかみ)杣,平安京造営の杣とされた丹波国山国(やまぐに)杣,11世紀初頭に山城国寂楽寺(白川寺喜多院)造営のための近江国朽木(くつき)杣はその例である。平安時代を通じて杣は荘園化してゆくが,板蠅杣は東大寺領黒田荘,田上杣は常在光寺領田上杣荘,山国杣は修理職(すりしき)領山国荘,朽木杣は寂楽寺領朽木荘へと転化する。…

※「朽木杣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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