李存勖(読み)りそんきょく

世界大百科事典(旧版)内の李存勖の言及

【五代十国】より

…しかし太原の河東節度使李克用らはこれを認めず激しく抗争し,後梁の支配領域も華北全域に及ぶものではなかった。ついで李克用の子李存勖(りそんきよく)が安史の乱以来の半独立勢力である河北軍閥を併合して軍事的優勢のもとに後梁を滅ぼして,後唐を樹立した。王朝名が示すように唐の正統的後継者をもって任じた。…

【荘宗】より

…中国,五代後の建国者。在位923‐926年。突厥(とつくつ)沙陀部の出身で,朱全忠と覇を争った李克用の長子。姓名は李存勗(りそんきよく),荘宗は廟号。父の後をうけて後と激しく抗争し,河北軍閥を併合して優位に立った。923年(同光1),後梁を滅ぼし,唐の正統的後継者として洛陽に都した。その後,四川をあわせるとともに,河南系,河北系,山西系の三大軍閥の統合に成功して,による統一への素地を作った。しかし,宦官を復活して側近政治を行うなど政治は腐敗し,同族が反乱を起こすなかで殺された。…

【唐】より

…中国,五代第2番目の王朝。後唐ともいう。923‐936年。突厥(とつくつ)沙陀部出身で唐朝から李姓を賜った家系の李克用は,黄巣の乱平定に大功があり,河東節度使,晋王となった。彼は朱全忠(後太祖)と激しく覇を争ったが,その子李存勗(りそんきよく)(荘宗)はついに後梁を滅ぼし,洛陽を都として後唐を樹立した。ついで明宗がたつと,禁軍を改編強化し,財政基盤を整備するなど,五代で皇帝権が強化された時期の一つに数えられる。…

※「李存勖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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