杜文秀(読み)とぶんしゅう

世界大百科事典(旧版)内の杜文秀の言及

【回教徒蜂起】より

…まず雲南回教徒(ビルマ人はパンゼーと呼称)は,1854年(咸豊4)楚雄府石羊銀廠の回漢鉱夫の衝突を発端として,雲南全域で反乱を起こした。首将杜文秀は大理を拠点に元帥と称し,清朝打倒を掲げた(72年鎮定される)。陝西・甘粛のイスラム教徒は,1862年(同治1)西安府ほかで蜂起し,金積堡に拠る馬化竜が最強であった。…

【回族】より


[回漢の摩擦]
 回民は信仰・習慣をはなはだしく異にする多数民族の漢族社会から特殊視されて,社会的経済的圧迫をうけることが多く,職業も小売業・飲食業・運搬業などに限定され,また,地方官吏からの圧迫や差別待遇をうけていた。その結果,各地で回漢の対立がおこり,明代中期から回民と漢人との械闘がしばしば発生し,清朝時代になると,1821(道光1),33,39,45‐48の各年に,雲南省に回民の反乱が続発し,1854‐72年(咸豊4‐同治11)の雲南回民の指導者,杜文秀に率いられた大規模の反乱はパンゼーの乱として著名である。陝西省では,1781‐85年(乾隆46‐50)に新教(伝統的中国イスラムに異を唱えた改革派)回民の反乱があり,1862年(同治1)には回漢の武力衝突がおこり,これは陝西から甘粛,新疆に波及し,77年(光緒3)まで陝甘・新疆のドゥンガン回民の大反乱がつづいた(回教徒蜂起)。…

※「杜文秀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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