世界大百科事典(旧版)内の東亜新秩序声明の言及
【東亜連盟】より
…石原莞爾(かんじ)の唱えた日中提携の理論。東亜連盟という語は1933年,満州国協和会の目的に見られるが,日中戦争の長期化と日本の国力消耗を憂慮した石原が,中国民族運動の高揚に触発されて宮崎正義らと38年末具体化した。それは〈国防の共同,経済の一体化,政治の独立〉を条件として,日本と中華民国および〈満州国〉が手を結ぼうという趣旨の理論であった。3国間の政策の一致ないし一部の国家機関の共同により日中両民族の対立を提携に転換させることで,戦争の速やかな終結をはかることに当初の主眼があった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」