世界大百科事典(旧版)内の東京卸売物価指数の言及
【卸売物価指数】より
…(1)企業間の商品取引における通貨購買力測定の尺度,(2)金額表示の諸統計を数量ベースに引き直す際のデフレーター,(3)企業間で取引価格を決定する際の参考指標(インデクセーション)などとして広く利用されているほか,(4)商品の全般的な需給動向,ひいては景気動向の判断指標(景気指標)としても活用されている。 日本の卸売物価指数は,日本銀行が,日清戦争後の物価高騰などを契機に,1887年から作成している(〈東京卸売物価指数〉,1887年1月基準)。現行の指数(1980基準)は,国内市場向け国内生産品を対象とした〈国内卸売物価指数〉,輸出品,輸入品を対象とした〈輸出物価指数〉〈輸入物価指数〉,およびこれらを総合し,企業間で取引される全商品(土地,建物等を除く)を対象とする〈総合卸売物価指数〉から構成されており,採用品目およびそれらのウェイトを基準時に固定した加重算術平均法(ラスパイレス算式)によって計算され,いずれも毎月発表されている。…
※「東京卸売物価指数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」