東洋のルソー(読み)とうようのるそー

世界大百科事典(旧版)内の東洋のルソーの言及

【中江兆民】より

… 思想家としての彼の特色は,西洋についての学識を単に知識として伝達啓蒙するだけでなく,一つ一つ伝統的思想の内部にある潜在的な要素とつきあわせ,その異同の吟味を通じて伝統思想の内側から普遍的価値に接近していこうとする態度をつくりあげた点にある。彼が〈東洋のルソー〉と称される機縁となった《民約訳解》(1882)はその代表的作品である。彼の〈民権至理也自由平等是れ大義也〉という確信は〈民権自由は欧米の専有に非ず〉とする認識と結びついていた。…

※「東洋のルソー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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