東照神君(読み)とうしょうしんくん

世界大百科事典(旧版)内の東照神君の言及

【徳川家康】より


[家康のイメージ]
 家康の逸話は,馬術,剣術,水泳,鉄砲など武芸の達人であったこと,学問を好み和漢の古典を収集したこと,医方に通じていたことなどをめぐって数多く残されている。それらの大部分は史実にもとづくものであるが,1640年(寛永17)ごろから〈東照神君〉〈権現様〉といわれるようになった――それまでは死の直前に任じられた太政大臣の別称によって〈相国(しようこく)様〉と呼ばれていた――家康のイメージは,彼が今川氏の人質から信長,秀吉のあとを受けて最終的に天下を安定させたことにより,良くも悪くも〈忍耐〉を中核としているといえよう。偽作(本来の作者は徳川光圀に比定されている)であることが最近明らかになった,〈人の一生は重荷を負いて遠き道を行くがごとし。…

※「東照神君」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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