松平辰蔵(読み)まつだいら たつぞう

朝日日本歴史人物事典の解説

松平辰蔵

没年:天保9.3.10(1838.4.4)
生年:寛政8(1796)
江戸後期の百姓一揆の指導者。三河(愛知県)加茂郡下河内村松平嘉兵衛の長子。松平姓は,先祖が徳川家康から称することを許されたものという。農閑期には割木業を営む。天保7(1836)年の米価値下げなどを要求した加茂一揆の初期の頭取。辰蔵自身の家が打ちこわしにあったことなどにより,途中一揆からは身を引いた。一揆後逮捕され,9年に江戸に送られたが牢死,獄門。捨札が滝脇村に建てられた。渡辺政香の『鴨の騒立』には辰蔵の活躍が生き生きと描かれている。辰蔵屋敷跡が残る。法名法誉円融利達居士。<参考文献>布川清司『農民騒擾の思想史的研究』

(小椋喜一郎)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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