世界大百科事典(旧版)内の林浄因の言及
【まんじゅう(饅頭)】より
…曼頭の〈曼〉は,きめが細かくつややかなことで,蒸し上がった皮の感じから曼頭の名が起こったと考えられ,のちに食品のゆえをもって饅頭と書かれるようになった。 日本のまんじゅうは中国から帰化した林浄因(りんじよういん)に始まる。浄因は宋の高名な文人林和靖の子孫で,1349年に中国留学から帰朝した禅僧竜山徳見(りゆうざんとくけん)に伴われて来日,塩瀬姓を名のって奈良に住み,まんじゅうを製して業とした。…
【饅頭屋宗二】より
…父は道太。その祖は1349年(正平4∥貞和5)建仁寺の竜山徳見の帰国に従って来日した宋人林浄因で,奈良に住して姓を塩瀬と改め,饅頭屋を業とした。宗二は京都に生まれ,はやく奈良に下り,松永久秀の後援を受けて南都中の饅頭を独占的に商った。…
※「林浄因」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」