世界大百科事典(旧版)内の果園廠の言及
【彫漆】より
…確かな作者銘をもつ遺品は滋賀県の聖衆来迎寺の紫萼堆朱盆で,〈張成造〉の針書銘が底裏にある。 明代になると,張成の子の徳剛が成祖の永楽期(1403‐24)に官営工場の果園廠で堆朱を盛んに作ったが,宣徳期(1426‐35)には文様構成が複雑になるとともに,彫法も細部にいたるまで神経をくばり,変わった器形のものが出現し,装飾過剰な傾向へと向かった。このころ,日本で〈はしか彫〉といわれる彫法がみられるようになる。…
※「果園廠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」