世界大百科事典(旧版)内の《枝珊瑚珠》の言及
【鹿野武左衛門】より
…最大の功績は身振り手振りによる〈仕方噺(しかたばなし)〉を完成し,後世の江戸落語の基盤を作ったところにあり,江戸落語の祖といわれる。咄本は《鹿野武左衛門口伝咄し》3巻(1683),《鹿の巻筆》5巻(1686)がよく知られ,また石川流宣らとの合作《枝珊瑚珠(えださんごじゆ)》5巻(1690),露の五郎兵衛らとの合作《露鹿懸合咄(つゆとしかかけあいばなし)》5巻(1697)などもある。詳しい伝記はわからないが,1693年(元禄6)の江戸における悪疫流行のおりに舌禍事件が生じ,伊豆の大島へ流罪となった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」