柘枝仙媛(読み)つみのえのやまひめ

世界大百科事典(旧版)内の柘枝仙媛の言及

【柘枝伝説】より

…天女と結婚したことが理由であろうか,その後とがめを受け,ともに毗礼衣(ひれごろも)を身につけて昇天したという。味稲が柘枝仙媛(つみのえのやまひめ)に与えたという《万葉集》の〈あられ降りきしみが岳を険(さが)しみと草取りかなわ妹が手を取る〉の歌は,《肥前国風土記》逸文に〈杵島曲(きしまぶり)〉とある民謡であり,《古事記》仁徳天皇条の速総別(はやぶさわけ)王と女鳥(めどり)王の物語中にも類歌がある。いずれ,養蚕に必要な山桑を神聖な木とする信仰や,吉野を神仙境とする観念と,羽衣(はごろも)伝説などが結びついて織り成された伝説であろう。…

※「柘枝仙媛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android