柚木颪村(読み)ゆきおろしむら

日本歴史地名大系 「柚木颪村」の解説

柚木颪村
ゆきおろしむら

[現在地名]一宮市柚木颪ゆぎおろし

東は西大海道にしおおがいと村・定水寺じようすいじ村、西は大赤見おおあかみ村。本田概高二五三石余は田一町八反余・畑二五町九反余で、藩士阿部肥前の給知。社二ヵ所(神明社・八幡社)。「寛文覚書」の家数七五、人数三四六。「徇行記」が記す村勢は「此村落ハ柚木村・下風村ト二区ニ分レ、柚木ハ東ニアリ、下風ハ南ニアリ、土人下風ヲ以テ本郷トシ、柚木ヲ以テ支邑トス、コヽニハ十戸ホドアリ、村立ハ大体ヨキ所ニテ竹木茂レリ、高ニ準ジテハ戸口多ク鍬数凡ソ六十丁ホドアリ、村中ニテ耕田不足ナル故ニ、大赤見・小赤見村ノ田畝ヲ承佃スト也、此村ハ元ヨリ農事ヲ専ラ生産トシ、其余力ニハ竹細工ヲシ、木綿ヲクリ(糸カ)ニシ、他方ヘ出セリ、商賈二、三戸アリ」という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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