世界大百科事典(旧版)内の栄化の言及
【救い】より
…ピューリタニズムと敬虔主義においては,〈聖化〉とは神の見えざる預定と選びを見える仕方で実現するもので,これによって〈神の国〉の理念を社会的・倫理的に実現しようとした。このような楽天的な倫理主義は第1次大戦後に強調された終末論によって拒否され,義認と聖化につづく〈栄化〉はもっぱら神の業であること,それによって初めて人類と宇宙の救いが成ることがいわれた。この究極の救いがたんなる自然の救いではなく,〈心の平静ataraxia〉を求めるストア学派の倫理とも一致せず(これはヨーロッパ人の中に深く浸透している),むしろ〈最後の審判〉を通じて第2の創造として実現するというのがユダヤ・キリスト教における特徴である。…
※「栄化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」