世界大百科事典(旧版)内の根源的秘跡の言及
【サクラメント】より
…他方これが確立すれば,そのことばとしるしによって表される実在が,その時その場に現在するものとして人間的に体験されるものとなるのである。このことから,まずキリスト自身がいかなる場合も秘跡の創始者,行為者として原秘跡であり,キリストを頭と戴くキリスト者の共同体である教会は,キリストの制定したことばとしるしによってすべての秘跡的活動を執り行っているのであるから,これを根源的秘跡と見ることができる。しかし,中世の秘跡神学では,人生の重要な契機にあたって個々の秘跡を通して与えられる恩恵の仲介に主力が注がれた。…
※「根源的秘跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」