《桃源遺事》(読み)とうげんいじ

世界大百科事典(旧版)内の《桃源遺事》の言及

【西山遺事】より

…5巻。一名《桃源遺事》。逸話を豊富に盛り込んでいるだけでなく,本書だけが伝える事跡も多く,光圀の伝記史料としてすこぶる価値が高い。…

【徳川光圀】より

…【瀬谷 義彦】
[伝承と作品化]
 光圀が〈名君〉として広く定着したのは江戸末から明治期で,講談・実録本の流布,演劇化などにより虚構が拡大された。光圀の逸話を多く含む伝記《桃源遺事》(1701)や《久夢日記》などが実録本《水戸黄門仁徳録》(成立年未詳)に与えた影響は大きい。幕末の講釈師桃林亭東玉は,水戸烈公(斉昭)に招かれたと伝えられ,これによって化政期(1804‐30)以降,講釈が光圀の顕彰,すなわち虚構化を深化させたと推定される。…

※「《桃源遺事》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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