桑原腹赤(読み)くわはらのはらか

朝日日本歴史人物事典 「桑原腹赤」の解説

桑原腹赤

没年:天長2.7.7(825.7.25)
生年:延暦8(789)
平安初期の漢詩人。秋成の子。都良香の伯父に当たる。弘仁13(822)年姓を都宿禰に改めた。文章生を経て,少内記,大内記,大学頭,文章博士などを歴任,正五位下に至る。『凌雲集』では大初位下という卑位で,2首が採録されるにすぎないが,『文華秀麗集』に至って選者のひとりとなり,10首が入集,目覚ましい台頭をみせる。同集は嵯峨朝詩壇の動向を最もよく反映する第2の勅撰詩集で,腹赤はその中心的詩人のひとりである。また『内裏式』の編纂に参画し,淳和朝の「天長」の年号を選定した。『古今和歌集目録』(都良香条)に,学識詩才は当時にあっては抜群と評されている。

(後藤昭雄)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「桑原腹赤」の解説

桑原腹赤 くわばらの-はらか

都腹赤(みやこの-はらか)

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