…戒律きびしい当時の禅宗界では破天荒のことである。いく人かの女性を遍歴し,70歳をすぎた晩年でさえ,彼は森侍者(しんじしや)と呼ばれた盲目の美女を愛した。彼の詩集《狂雲集》のなかには,この森侍者への愛情詩が多く見いだされる。…
…一休はこれを〈昨日は俗人,今日は僧〉とも,この詩集で詠じた。晩年の一休が溺愛した盲目の美女,森侍者(しんじしや)との愛情詩も多くある。一休の禅を知る根本史料である。…
※「森侍者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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