楊妙真(読み)ようみょうしん

世界大百科事典(旧版)内の楊妙真の言及

【李全】より

…1210年(嘉定3)に始まるモンゴルの侵入で首都防衛の自信を失った金国が中都(河北省北京市)を捨てて汴梁(べんりよう)(河南省開封)に遷都(貞祐南遷)してより以後,河北全域(河北・山西省)では治安が乱れ,各地に自衛をかねた盗賊集団が発生した。特に山東は金国の弱体化に乗じて南宋が企てた故地回復の目標となって複雑な様相を呈するが,この間にあって李全は,金国の討伐にあって敗死した巨楊安児の余党を統率するその妹楊妙真(楊姑々)を娶って勢力の増強を図りつつ,金,宋,モンゴル3国に降服・背反を繰り返した。山東随一の勢力となった李全は終に中国最大の淮塩(わいえん)生産地の略取を企てて楚州(江蘇省淮安),泰州(泰県),揚州(江都県)に進出した結果,南宋と対決することとなり,1231年(紹定4)趙范・趙葵兄弟の守備する揚州を攻めて敗死する。…

※「楊妙真」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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