世界大百科事典(旧版)内の極西部の言及
【アメリカ合衆国】より
…【正井 泰夫】
[中西部]
ミシシッピ川上流から五大湖沿岸,オハイオ,ミズーリ両川流域にかけての地域で,アメリカの〈心臓部Heartland〉とも〈穀倉〉ともいわれ,工業も盛んである。19世紀初頭のアメリカではアパラチア山脈以西はすべて〈西部〉であったが,やがて南西部に綿花地帯が発展し,ロッキー山脈以西の極西部の開拓が進むにつれ,穀作を中心とする中央北部は,地理的にも政治経済的にもまとまりを持つ〈中西部〉として独自性を示すようになった。東側と北側は森林地帯であるが,おもにプレーリー(大草原地帯)で,白人渡来以前に栄えたインディアンのミシシッピ文化圏の一部を含んでいる。…
※「極西部」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」