《楽所補任》(読み)がくしょぶにん

世界大百科事典(旧版)内の《楽所補任》の言及

【楽所】より

…別当には蔵人頭が任命される四位別当と,五位,六位の蔵人が任ぜられる五位(六位)別当の両者があった。楽人は《楽所補任》2巻によって,1110‐1262年(天永1‐弘長2)の任免が知られるが,それによれば,左右の近衛・兵衛・衛門のいわゆる六衛府の官人を中心に,興福寺,東大寺,石清水八幡宮などの寺社方楽人も任ぜられている。六衛府官人の奏楽は,嵯峨朝の814年(弘仁5)以後,天皇を囲む私的な宴会の場の余興として行われることが多くなり,しだいに雅楽との関係を深め,ついには雅楽を行うものは,衛府の官人に任ぜられるに至り,それが楽所楽人の主流を占め,令制雅楽寮衰退の原因となったのである。…

※「《楽所補任》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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