世界大百科事典(旧版)内の標準ドイツ語の言及
【ドイツ語】より
…ドイツ語はまた,ルクセンブルク大公国において書き言葉として用いられ,東欧各地においては孤立言語圏を形成している。ドイツ語は,系統的にはゲルマン語派の中の西ゲルマン語に属し,ドイツ南部・中部の高地ドイツ語と,ドイツ北部の低地ドイツ語に大きく分けられるが,その中でも,標準ドイツ語の基礎をなす高地ドイツ語は,上部ドイツ語に属するバイエルン方言・アレマン方言・南ラインフランク方言・東フランク方言,中部ドイツ語に属する中部フランク方言・ラインフランク方言・東中部ドイツ語諸方言より形成される。この上部ドイツ語と中部ドイツ語の区別は第2次子音推移(語頭,子音の後,子音重複の場合に,pがpfに,tがz[ts]に,kがch[kx]に変化する)の中で,pからpfへの変化が起こっているかどうかという基準による。…
※「標準ドイツ語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」