世界大百科事典(旧版)内の標準家族の病理の言及
【社会病理】より
…離婚を例にとると,伝統的な社会病理学では,離婚は疑いもなく逸脱行動であるとして,その逸脱性は論議せず,それを社会学的に処理するだけで能事終われりとしたが,本来的な社会病理学ではそれだけでは十分でなく,逸脱性自体の吟味・検討はもちろんのこと,生活障害性の見地からも離婚の事前と事後にわたってその状況を把握しようとする。また,集団構成上は逸脱性はないが生活障害性では深刻な問題を生じている〈標準家族の病理〉も増加してきている。というよりも今日の家族の病理はほとんどが標準家族で発生している。…
※「標準家族の病理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」