樟脳赤油(読み)しょうのうあかゆ

世界大百科事典(旧版)内の樟脳赤油の言及

【ショウノウ(樟脳)】より

クスノキに大量に含有されるテルペン系のケトン化合物。カンファー,医薬関係ではカンフルとも呼ばれている。特有のきつい芳香と焼けるような味をもつ無色透明の固体。天然のショウノウはd‐体が普通で,l‐体はごくまれに植物精油中に含まれ,合成ショウノウはdl‐体である。d‐ショウノウは融点178.45℃,沸点209℃(昇華),比重0.9853,比旋光度=+44(エチルアルコール)。アルコール,アセトン,エーテル,ベンゼンなどの有機溶媒に溶け,水には溶けにくい。…

※「樟脳赤油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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