世界大百科事典(旧版)内の権法散の言及
【カマキリ(蟷螂∥螳螂)】より
…【山崎 柄根】
[文化史]
カマキリにいぼをかじらせると治るという俗信は日本各地で昔から行われていたようで,イボムシリ,イボジリ,イボムシなどの異名が残っている。また矢じりが深く入って抜きにくいときに,この虫を陰干しにしたものの粉末(権法散という)を傷口に塗ると矢じりが自然に出てくるという。南フランスのプロバンス地方の農民の間では,カマキリの卵囊でしもやけをこするとなおると信じられ,またそれを身につけているだけで歯痛を免れるという迷信があったという。…
※「権法散」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」