世界大百科事典(旧版)内の橋架け重合の言及
【橋かけ(橋架け)】より
…また,化学結合が生成しなくても,長い高分子鎖相互にからみ合いが生ずる場合や,スチレンとブタジエンのブロック共重合体のようにセグメントどうしが強い分子間力で凝集して橋架け結合に近い働きをする場合もある。橋架け結合を導入する方法としては,(1)放射線照射(放射線橋架け),(2)橋架け剤による化学反応,(3)重合反応過程における不飽和結合を2個以上もったモノマーや多官能性モノマーの混合(橋架け重合)が利用され,いずれも耐熱性,耐溶剤性,耐摩耗性などの改良による各種の用途が開かれている。
[ポリエチレンの放射線による橋架け]
ポリエチレンは通常100~130℃で流動化するが,これに放射線を照射するとC-H結合が切断されてポリマーラジカルを生じ,再結合するときに橋架け結合を生成する。…
※「橋架け重合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」