最新 地学事典 「機能形態学」の解説
きのうけいたいがく
機能形態学
functional morphology
生物体やその一部の形態・構造を研究する形態学の一分野で,生物学的役割の観点から形態を解析する方法。古生物学では,化石の保存の悪さと現生種との類縁の遠さとから,機能解析はより困難になる。現生種に相同または相似のものがある場合には,それとの比較によって機能を類推する。現生種に相似がみられない場合には,形態-機能相関を用いる。これはある機能を果たすのに最適な理想形態との比較に基づく推理である。ロコモーション(移動様式)や摂食機構といった力学的な機能のほか,生理や行動の解釈にも応用される。
執筆者:犬塚 則久
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

