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欧州審議会 おうしゅうしんぎかい Council of Europe

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知恵蔵2015の解説

欧州審議会

1949年に西欧及び北欧の10カ国が創設した、政治的・社会的分野における協力のための機構。本部はストラスブール(仏)。冷戦の終焉(しゅうえん)後、かつての東欧諸国も続々と加盟し、最も新参のモナコ(2004年10月加盟承認)まで、加盟国数は46。欧州連合(EU)とは全く別の機構で、EUの機関である欧州理事会とも異なる。日本では欧州会議の訳語が当てられることもあるが、EUの欧州議会とも別物である。歴史はEUよりも古く、第2次世界大戦後の欧州統合機運の中でつくられた最初の機構だったが、EUのように経済統合を目指すことも、超国家的な組織づくりを目指すこともなく、主に社会的分野(人権保障、保健、教育、環境など)及び政治的分野(民主主義の推進など)で、共通に守るべき条約をつくるという方法で加盟国関係の緊密化を進めてきた。つくられた条約は200近いが、その1つ、50年に調印された欧州人権条約は、欧州人権委員会欧州人権裁判所という専門の機関を設け、世界でも最も進んだ人権保障体制をつくった。94年の議定書により委員会が廃止され、その機能を吸収した裁判所に一本化された。審議会自体の機関としては、加盟国外相で構成する閣僚委員会と、加盟国議会の議員(定数315人。同数の予備を合わせると630人)で構成される議員総会とがある。

(最上敏樹 国際基督教大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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