世界大百科事典(旧版)内の正常財の言及
【需要】より
…また,需要xiのpi,pjおよびYに関する感応度は(pi/xi)(∂xi/∂pi),(pj/xi)(∂xi/∂pj)および(Y/xi)(∂xi/∂pj)によって表され,それぞれ需要の価格弾力性,交差弾力性,および所得弾力性と呼ばれている(〈弾力性〉の項参照)。さらに,所得弾力性が正値をとる財は正常財,負値をとる財は下級財と定義され,交差弾力性が正となる2財は互いに代替財(厳密には粗代替財),負となる2財は互いに補完財(厳密には粗補完財)と呼ばれる。 なお,このほかに,財の全体的消費量が個別需要に正の効果を及ぼすバンドワゴン効果,負の効果を及ぼすスノッブ効果,さらに財価格が高いほど見せびらかす効果が強まり需要に正の影響を与えるというベブレン効果などが知られている。…
※「正常財」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」