世界大百科事典(旧版)内の正統的周辺参加の言及
【コネクショニズム】より
…つまりコネクショニズムは〈頭の中に知識や技能が獲得されるのが学習〉という従来の学習観を問い直し,人と外界の間に存在するつながり(関係性)を発見し,より安定した関係性を発見し作り出していく過程として学習を捉えようとする。このような学習観の変革は,〈その人と実践の共同体との社会的な関係づけが獲得される過程が学習〉とする正統的周辺参加(LPP)の学習観や,外界と人間の関係性として知覚や運動などの現象を捉えようとするアフォーダンス理論などとも関連が深い。 このようにコネクショニズムは,認知科学における意味や表象の概念や学習の概念を根本的に問い直してきたが,今後の新しい展開として,神経系ネットワークの中でのつながり中心のモデルから,人間を含む世界を形成する,より広いシステムの中での多様なつながりを発見していく方向に進むであろう。…
※「正統的周辺参加」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」