正義と自由(読み)せいぎとじゆう

世界大百科事典(旧版)内の正義と自由の言及

【反ファシズム】より

…国内で反ファシズムの思想を表明しえた例外的な存在はクローチェで,彼は1925年にジェンティーレらファシスト知識人の宣言に反発した文書を起草して以来,反ファシズムの立場から自由の理論を唱え続けた。国外では27年にパリで社会党,共和党系の亡命者グループによって反ファシスト連合Concentrazione antifascistaが結成され,29年に同じくパリでC.ロッセリを中心に〈正義と自由Giustizia e Libertà〉が結成された。〈正義と自由〉は自由主義的社会主義の思想を掲げ行動的な団体で,国内での地下活動も追求した。…

【ロッセリ】より

…1926年トゥラーティの亡命を助けて逮捕され,流刑中に《自由社会主義》(1930)を執筆し,ファシズムとも官僚的・権威的共産主義とも闘いうる社会主義を模索。29年脱出しパリで反ファシズムの革命運動〈正義と自由〉を創設。36年スペイン内戦が始まるや〈今日はスペインで,明日はイタリアで〉をモットーに共和国支持の義勇軍を組織して戦う。…

※「正義と自由」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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