世界大百科事典(旧版)内の武藤経資の言及
【岩門合戦】より
…1285年(弘安8)筑前国那珂郡東郷岩門で,武藤景資(かげすけ)が引き起こし,敗死した合戦。この合戦は,御内人(みうちびと)勢力と御家人層の衝突によって起こった弘安合戦の九州への波及であったが,武藤景資の,惣領で兄の武藤経資(つねすけ)に対する惣領・庶子間の抗争であると同時に,北条氏―得宗の鎮西支配強化に対する抵抗でもあった。合戦の参加者には,筑前,筑後,豊前,肥前などの武士がおり,筑前,豊前を中心とする景資方の所領は没収されて,81年の蒙古合戦やこの岩門合戦の恩賞として御家人に配分された。…
※「武藤経資」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」