世界大百科事典(旧版)内の歴下の言及
【済南】より
… 泰山山麓は黄河の沖積平野より高く,水害を避ける安定した場所で,また良好な地下水に恵まれ,温暖な気候とあいまって,新石器時代から農耕文明が発達し,都市の成立も早かった。春秋時代には斉国の邑が設けられ,歴山の麓という意味で歴下と呼ばれた。この位置は黄河流域と淮河(わいが)流域の中間にあたり,また斉の中心部と中原を結ぶ経路でもあり,文字どおり四通八達の地として,南北・東西交通の死命を制する要衝であった。…
※「歴下」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」