《民話の形態学》(読み)みんわのけいたいがく

世界大百科事典(旧版)内の《民話の形態学》の言及

【プロップ】より

…ソ連邦の民俗学者。フォークロアの理論ならびに歴史の問題を研究対象とし,《民話の形態学》(1928)や《魔法民話の史的根源(魔法昔話の起源)》(1946)では,インド,ヨーロッパの民話の構造,起源,初期の歴史を扱っている。ことにロシア・フォルマリズムの影響が看取される《民話の形態論》は,1960年前後にレビ・ストロースらによって構造分析の先駆として高く評価され,民話に限らず,フォークロア一般,さらには人類学,言語学,文学研究にも影響をあたえた。…

【物語】より

…そして〈物語の構造分析には言語学そのものを基礎モデルとして与えるのが理にかなっている〉(R.バルト《物語の構造分析序説》1966)と考える。この方向での研究の早い例は,ソ連の民話学者プロップの《民話の形態学》(1928)であるとされている。彼はロシアの数多くの民話を分析することによって,そこに登場する人間その他が果たす機能には共通性があることを発見した。…

※「《民話の形態学》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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