世界大百科事典(旧版)内の気管支腺の言及
【痰】より
… 気道分泌液は一種の粘液であり,その構成成分はおもにムコタンパク質とムコ多糖類からなるムチンと呼ばれるものである。これらを産出する細胞は気管支腺と杯細胞の二つであるが,気管支腺がはるかに大きな役割をしており,その比率は40:1といわれる。気管支腺を顕微鏡で見ると,健康人では漿液産生細胞(径約35μm)と粘液産生細胞(径約50μm)とがほぼ同数であるが,慢性気管支炎などでは圧倒的に粘液産生細胞が多くなり,しかも大きさが増す。…
※「気管支腺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」