水国事件(読み)すいこくじけん

世界大百科事典(旧版)内の水国事件の言及

【被差別部落】より

…また同時に,水平社に参加した被差別部落の大衆の,〈人権〉回復をめざす組織的で果敢なる言動は,部落差別を当然のこととしてきた人々はむろんのこと,水平社の撤底した糾弾闘争方針を究極的には受け入れず,あくまでも談合・示談による個人的解決が穏当であるとした人々の激しい反発をまねき,随所において不幸なる対立・抗争を呼んだ。たとえば,1923年,奈良県で発生した〈水国(すいこく)事件〉(奈良県水平社と,右翼の国粋主義団体であった大日本国粋会との抗争事件)は,全面衝突はかろうじて避けられたものの,双方が刀剣,猟銃,竹槍などで集団武装して対峙した。この事件は,被差別部落の婚礼行列に対して〈一般民〉の老人が被差別部落を暗示する差別的な指のしぐさを示したのに発し,水平社側がこれを糾弾し,個人的な示談による解決をいっさい排して,あくまでも公的に謝罪することを要求した。…

※「水国事件」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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