世界大百科事典(旧版)内の水素分子の言及
【化学結合】より
…したがってHCl分子の結合はイオン結合とはいえず,むしろ次に述べる共有結合とされている(表参照)。水素分子H2でもこのような計算をすることはできるが,この場合は水素原子上の電子の数が少なく核電荷の遮へい効果が小さいため,結合距離74pmでの原子核‐原子核反発力が単なる補正項ではなくなって結合解離エネルギーの436kJ/molを説明できない。水素分子の形の対称性から明らかなように双極子モーメントは0Dであり電荷の偏りはなく,イオン結合と考えられない。…
※「水素分子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」