水鉛鉛鉱(読み)すいえんえんこう

最新 地学事典 「水鉛鉛鉱」の解説

すいえんえんこう
水鉛鉛鉱

wulfenite

化学組成PbMoO4鉱物モリブデン鉛鉱とも。正方晶系,空間群I41/a, 格子定数a0.5435nm, c1.211, 単位格子中4分子含む。ふつう四角板状結晶,まれに八面体,柱状結晶。ふつう橙~黄色,ほかにピンク・緑褐・青色,透明~半透明,樹脂~ダイヤモンド光沢。劈開{011}に明瞭,{001}・{013}に不明瞭。硬度3,比重6.8。薄片では黄~淡橙色,屈折率ω2.405, ε2.283, 一軸性負。MoをWで置換したものが同構造の鉛重石stolzite)で,部分的な固溶体を形成。また,灰重石-灰水鉛石系列とも同構造。鉛鉱物モリブデン鉱物を含む鉱床の酸化帯で,白鉛鉱・ミメット鉱・緑鉛鉱などに伴って広く産する。名称はオーストリアの鉱物学者F.X.Wülfen(1728~1805)に由来。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 松原

世界大百科事典(旧版)内の水鉛鉛鉱の言及

【モリブデン鉱物】より

…モリブデン鉱石として重要なのは輝水鉛鉱で,他の鉱物は輝水鉛鉱の酸化分解による二次鉱物として産することが多い。ウルフェナイトはモリブデン鉛鉱,水鉛鉛鉱,黄鉛鉱などともいわれるが,そのMoは一部Wに,またPbはCaに置換され,それぞれ鉛重石stolzite PbWO4,パウエル鉱との間に部分固溶体を形成する。パウエル鉱はそのMoをWに置換し,同形の灰重石との間に完全固溶体をなす。…

※「水鉛鉛鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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