世界大百科事典(旧版)内の氷下引網漁の言及
【八郎潟】より
…漁業の歴史も古く,近世初期には村地先の潟の専用権が確立され,ワカサギ,ハゼ,フナ,シラウオ,ボラ,ウナギ,シジミなどを冬季は氷下引網,秋季は打瀬(うたせ)網で漁獲した。氷下引網漁は秋田の商人高桑与四郎が信州諏訪湖の氷下漁法を学んで,考案・完成したもので,1804年(文化1)に与四郎は網1統から銀10匁の役銀取立てを秋田藩に進言し,藩から氷下漁業の取締りを命じられた。網数は同年に50統,55年(安政2)には90統に増加し,潟東部の村々が中心であった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」