氷河性海水面変化(読み)ひょうがせいかいすいめんへんか

世界大百科事典(旧版)内の氷河性海水面変化の言及

【海水面変化】より

…しかし第四紀の後半にみられる汎世界的な海水面の変化は,まぎれもなく海水量の変化,すなわち地球上の氷河の消長による海水量の増減に基因した運動である。このように氷河の消長に規制された海水面の変化を氷河性海水面変化glacial eustasyという。 現在の陸地をおおう氷河が全部融けたとすれば,その融水が海にもどって,海水面は50~85mほど上昇すると見積もられている。…

【氷河時代】より

…氷期はだいたい104~105年,亜氷期は103~104年のオーダーの時間の長さで反復される。氷河作用の汎世界性は,氷河が拡大する氷期に海面が低下し,逆に氷河が縮小する間氷期に海面が上昇する,いわゆる氷河性海水面変化(海水面変化)にあらわれている。また,氷河のなかった地域,たとえば北アフリカ,北アメリカ西部などでは,そこにある湖沼の湖面の拡大の証拠から多雨期といわれる湿潤期の周期性が,氷期の周期性に対応して知られている。…

※「氷河性海水面変化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む